カメラを持って散歩に出よう。散歩は優雅で健康的な『貴族的趣味』。

お金の節約

お金のかからない趣味ー『散歩』


趣味の延長としての節約、という考え方があります。

趣味といえばどうしてもお金がかかりがちなものが多いですが、その行為そのものがまったくお金のかからない趣味、というものだってあるのです。
その代表格はやはり「散歩」ではないでしょうか? 

今回は散歩について、様々な楽しみ方をご紹介していきたいと思います。

昨今では健康ブームということもあり、散歩はずいぶんとその効果が見直されてきました。
身体を動かすということだけでなく、気分転換を図る上でも、散歩は有効なものです。
加えて、ランニングなどとは違って遥かに気楽に始められることも大きいですよね。

さて、それでもただ「散歩をしよう」といっても、あまりに漠然とし過ぎていて、却って何をしたらいいのかよく分からないという方もいらっしゃるかと思います。
たしかに、ただ歩くだけですから。

そんな散歩には、実は色々な楽しみ方があります。

カメラは散歩の素晴らしい友人


私がイチバンお勧めしたいのは、カメラを持参すること。
それだけで周囲の景色を見る目が変わってきます。

いつもは何気なく通り過ぎてしまう場所にも気がつくようになるので、歩くことがより楽しくなりますよ。
誰よりも早く四季の移ろいを感じるなんて、ちょっと得した気分になりませんか?

また、見知らぬ土地に出掛けての散歩、なんていうのも楽しみのひとつになります。
ふだんは自宅の近所がメインの散歩コースになるかと思いますが、たまに休日とかに知らない土地を歩いてみる、というのも散歩の醍醐味かもしれません。

もちろんガイドブックを片手に目的の場所を決めて歩くのも良いですし、なにも持たずに行き当たりばったり、掘り出し物の発見を楽しむのも良いでしょう。
そう、散歩にはルールなんてありません。
皆さんがそれぞれ、皆さんなりの楽しみ方を見つけてみてはいかがでしょうか。

しっとりと情緒的な『雨の日』の散歩


ちなみに、私は雨の日の散歩が好きです。
晴れた日には晴れた日のよさがあるのはもちろんですが、雨の日もまた、いつもとは違う景色を見ることができます。

いつもは大勢の人が行き交う公園も、雨の日はどこかひっそりしています。
緑にあたる雨音に耳を澄ませながら、誰もいない公園をノンビリ歩くのも、なかなかオツなものですよ。

ドイツの小説家の著書に『そんな日の雨傘に』という作品があります。
主人公の男性は40代にして職を失い、日々を街中を歩くことに費やします。

なんだかいたたまれない物語のように思われがちですが、彼は飄々とした語り口でこれまでの人生を振り返ってみたり、新たな発見をしたり・・
まるで彼の人生そのものが散歩であるかのようです。
散歩というといつもこの作品を思い出すので、最後に紹介させていただきました。

皆さんも、散歩で節約しつつ、豊かな人生を楽しんでくださいね。