医療保険に入るか否か。保険料を払うか、リスクを受け止めるか。

お金の節約

医療保険について考えてみよう

皆さん医療保険には加入されていますか?

「若いうちに加入したほうが良い」とか
「年を取ると入れなくなる」とかいろいろな誘い文句で保険に勧誘されていませんか?

この記事では医療保険ってどうなんだろうという点についてニュートラルに考えてみたいと思います。

そもそも『保険』とは

そもそも保険とは、「リスクを分散する」ためのものです。

リスクとは病気であったり事故であったり人生という長いライフスパンの中で自分自身に起こり得る経済的な不幸と考えてください。
そして、分散とは「時間」と「集団」で、「時間」は自分の人生という長いライフスパンの中での分散、「集団」は自分以外の保険者との間での分散になります。

保険に入るべきか否かを考える際には、自分に起こり得る不幸に対してリスク分散をしなければならないかどうかで判断することが重要になります。

自動車保険とは

例えば、自動車保険はリスク分散が非常に効果的な保険商品です。
自動車事故というほとんどの人が生涯経験しないけれど、もし起こった時には自分だけでは耐え切れないほどの費用が発生するリスクを「集団」で分散することでカバーするという理想的な保険商品になっています。

自賠責という形で国が強制的に加入を義務付けているほど公共的にもその必要性は認められています。

医療保険とは

それでは医療保険はどうでしょうか。

リスクはガンなどの病気にかかった時の治療にかかる費用になります。
このリスクをあなたは人生で受け止めることはできるでしょうか?

幸い日本は公的医療保険の制度が整っており、標準的な治療を受けている限りは医療費の負担額も小さく、高額医療制度によって医療費負担の上限額も決まっています。

貴方がこの病気にかかるリスクを自分の貯蓄で受け止めることができるのであれば、医療保険は不要という結論になるでしょう。
一方で、普段から貯金ができず病気への備えが不足しがちな人であれば効果的な保険商品になるでしょう。

保険に入るかどうかは『リスクを負えるかどうか』

自動車保険と医療保険の違いは、「起こる可能性が比較的高いこと」と「起きた時の費用が比較的低いこと」です。
このリスクを受け止めることができるかどうかは、あなたの価値判断になります。

医療保険の月々の支払額は馬鹿になりません。

医療保険に入るべきか否かを迷っている方は、保険そもそもの意義を再度見つめなおすことで、自分に本当に医療保険が必要なのかを考える助けになると思います。

この記事を読んだ方が医療保険について適切な判断を行うことができることを願っています。