本当にエコなのか。エコバッグで『レジ袋削減』。環境保全って本当?

節約グッズ

レジ袋削減は本当にエコなのか

スーパーのレジ袋を有料にする動きは、数年前から加速度的に活発化していますよね。

レジ袋を削減してエコバッグに。
この動きは今後も続いて行くものと思われます。

でも、ちょっと待ってください。
ふと考えてみると、いったいレジ袋の何がいけなくて、こんなにも目の敵にされてしまっているのでしょうか?

レジ袋の消費が抑えられることによって、石油の消費量が抑えられる。
これが、おそらく世間一般でエコバッグへの移行が肯定される理由かと思われます。

レジ袋は有毒ガスを発生させない

調べてみると、消費者がスーパーなどにエコバッグを持参しレジ袋を断った場合、廃棄物としてのゴミの量は年間38万トン、石油エネルギーとしては74万キロリットルもの節約につながる、とのことです。
たしかにこれだけ聞くと、レジ袋の有料化による削減への動きは有効だと、そう思うでしょう。

ですが、さらに調べてみると、また別の意見もあるのです。
それは、現在スーパーなどで使われているレジ袋は、石油を原料としていないということ。

焼却しても有毒ガスなどは発生しません。
ポリエチレン製のレジ袋は焼却した際も水と二酸化炭素しか発生しないのです。

これは現在、一般の家庭ごみを捨てるための有料ゴミ袋と同じです。
つまり、まったくレジ袋は環境に悪いものではなく、これほどまでに削減を叫ばれるほどのものではないのでは? と、そんな意見です。

加えて、誰もが何気なく買い替えたエコバッグ。
実はこちらの方がポリエチレンよりも石油資源を使うポリエステル製のモノが主流だったりします。

どうですか? こうやって調べてみると、いかに私たちは偏った情報によって物事を考えているのかが分かってくると思います。

レジ袋削減運動は、『環境問題』に視線を向けてくれる

では、スーパーのレジ袋の有料化、それに伴う削減へと向けた動きは、まったくの無意味なモノなのでしょうか? 

私はそうは思いません。
たしかにそのブームのように叫ばれる「エコ」という流れは、少し離れた場所から見れば、真偽のほどが疑わしいかもしれません。
それに踊らされる消費者というのは、なんだか馬鹿みたいで私もそういった側の人間として扱われているのかと思うと、腹立たしくもあります。

ですが、「エコ」という言葉が浸透することによって、今では誰もが地球環境について少なからぬ意識の変化があったのではないでしょうか?

これまでまったくの無頓着だったひとびとに対しても、その言葉の効力は充分にあったものと思われます。
それはとても大きなことではないでしょうか。
誰もが少しずつでも環境に対して考えること、資源の節約について考えること、それが結果的に大きな「エコ」に繋がるのではないかと思います。

その、ほんの少しの意識の変化の表れとして、レジ袋の削減は最も身近で分かりやすいターゲットになったのかもしれません。
私たちも、もっとそういった節約について自分たちで積極的に調べ、どういったことが危険なのか、何が効果的なのか、キチンと勉強していきたいものです。